50代既婚男性との婚外恋愛

20代後半女性、50代の部長と婚外恋愛関係になってしまいました。

第4回「個人的なお誘いとまさかのキス」

登場人物はこちらを参照

 

飲みのお誘い

4月の終わり頃にAB両支店の飲み会があった。

そこでも部長は2次会で私の隣をガッチリキープ。

 

部長は会話の途中、「俺、深瀬さんのこと結構好きだからね」と言ってきたのだ。

もちろん周りに人はいる。

聞いていた人もいるだろうが、2次会の席なので誰も特に気にも留めなかっただろう。

 

私は「これって告白?」と思ったが、お決まりの「いやまさか」思考が出てきて「あ、ありがとうございます!」くらいしか言えなかったと思う。

 

そして部長は「じゃ、気持ちは伝えたから…」

 

「今度飲みに行かない??」

 

と個人的な飲み会に誘ってきたのだ。

「もちろん変な感情とかじゃないから。もう俺そういうのないし」

と下心がないことを強調した上で

 

「俺の高校時代の友だちがすごくてさ、今社長やってるんだ。そいつと飲むからさ、一緒に来ない?」

 

といったお誘いだった。

「気持ちは伝えたから…」という意味深な言葉に引っかかりながらも、私には断る理由がなかった。

人生経験の長い部長や、そのお友だちの社長、色々な人たちのお話が聞けるのは貴重な機会だと思ったからだ。

 

「行きましょう」

 

私はすんなりと誘いに乗った。

 

このとき、部長の「下心はない、恋愛感情はない」主旨の発言に少しショックを受けたことは、私の胸の中にそっとしまっておいた。

 

飲み会

待ち合わせはド定番スポットだった。

なんだか、部長と待ち合わせするなんて変な気がした。

 

待ち合わせ時間少し前に行くと、すぐに部長と合流できた。

そして少し遅れてやってきたお友達の社長と3人で飲みにいった。

 

部長と個人的な食事をしている緊張や、初めて会う人との緊張。

いろんな緊張があってなかなか自分をうまく出せなかったが、部長とお友だちの学生時代の話を聞いたり、お酒が回ってきてたくさん話をすることでかなり仲良くなれたと思う。

3人で2次会まで行きその後、帰ることになった、と思っていた。

 

社長が帰った後、私も帰ろうとしたが部長がどこか名残惜しそうに私を見てきた。

「もう1軒行きますか?」

「そうだね」

2人だけで3次会を行うことになった。

 

3次会は夜も遅くなってきていたので開いている店も少なく、開店したばかりの小さなカウンターだけの立ち飲み屋さんに入った。

 

そこで私は部長ともっと深く話ができるのかと思っていたが、部長はなぜか隣で飲んでいるお兄さんと話し込み始めた。

 

「私とは話してくれないの・・・?」

「部長も私と話したいから飲みにきたのではないのか」

そう感じつつ、3次会ではほとんど話せなかったように思う。

 

ちなみに部長に妻子があること、成人済みの子供が2人いることは、このお兄さんとの会話の中で知った。

 

それからしばらくして夜中の1〜2時ごろだろうか、帰ることになった。

もちろん終電はない。

 

タクシー乗り場まで向かう途中で「あのお兄さんとばっかり話して、私とは全然話してくれなかったですね!😠」と、軽く怒っておいた。

「え!そう!?」となぜか部長は少し嬉しそうだった。

 

駅のタクシー乗り場まで来て

「さぁ帰るか」と思っていた頃、部長は私に手を差し出してきた。

 

いぶかりながらも手を取ってみると、触れ合って握った後にぎゅっと私の体を引き寄せて抱きしめた。

それもかなり強く。

そしてキスをしてきた。

しかもかなり深めの。

 

私は逃げようとしたが、振り解くこともできない。

いろんな感情が湧き起こってきた。

 

「この人は私と遊びたいだけじゃないか」

「今、酔ってるからこんなことをしてるだけじゃないか」

「もし不倫して、奥さんにばれて慰謝料って話になったら私っていくら払うの?」

 

とか。

私は考えることが好きな性格であり、先の先まで読もうとしてしまう傾向がある。

色々な可能性を考えて、対処できる方法まで考えて、シミュレーションしておかないと気が済まない性格というか。

 

お尻や胸も触られ、私はびっくりすると同時に気持ちよくなっていた。

 

気がつけばキスも積極的に自分から返していた。

 

部長からのキスは驚きもしたが、私には約1年彼氏がいなくて寂しい気持ちもあり、チャンスがあれば誰かいい人がいないかという気持ちもあったからだろう。

 

親子ほどの年齢差や既婚者であることはもちろん障害ではあるが、部長は仕事ができ、地位もあり、イケメンで、自信家で面白く、1人の人間としてみればとても素敵な人だ。

 

そんな人からの好意は嬉しくないわけはない。

 

部長は「ごめんね。下心ないって嘘ついた。もう少し一緒にいたい・・・」というが、今日この場で深い関係になるのは、流石に気が引けた。

その日はどうにかして断り、そのままタクシー代を受け取って帰宅した。

 

後日談

部長が言うには私は、当時こんなことを言っていたらしい。

「これ断ったら何か変なこと起こりますか??」

 

これ=S○X、変なこと=会社での私の地位の下落

 

と言うことだろうか。私はどんな状況でも保身第一w

部長は「それで『うん』って言ったら、ガチのセクハラじゃん」と笑っていたが。